開発ブログ

[リリース] Kinza2.1.0を公開しました

こんにちは、Kinza開発チームです。

本日2015年4月24日付けで、Kinzaのアップデート版となるVer2.1.0を公開致しました。最新版のダウンロードは、以下リンク先よりお願い致します。

[更新内容]

  • Chromiumのメジャーバージョンアップに対応(41.0.2272.101 → 42.0.2311.90
  • サイドバーに閲覧履歴項目を追加
    (thanks nanashinoさん、kotetuさん
  • ツールバーの設定(kinza://settings/kinzaToolbar/)に以下を追加。
  • マウスジェスチャーの設定(kinza://settings/kinzaMouseGesture/)に以下を追加。
    • 「サイドバーの表示」のアクション
    • (thanks wxさん

  • サイドバーの設定(kinza://settings/kinzaSidebar/)に以下を追加。
  • デフォルト検索エンジンをsearch.kinza.jpに変更。

Ver2.0.0でリリースしたサイドバーに関して、掲示板のトピックに多くのフィードバックを頂きました。この場を借りて改めて皆様の投稿に御礼申し上げます。今回のアップデートではご要望があった閲覧履歴項目の表示やマウスジェスチャーとの連携等を実装する事ができました。引き続き掲示板上の専用トピックにてご意見・ご要望を頂けると有難く存じます。

掲示板:実装されたサイドバーについて

今回のChromium42へのメジャーバージョンアップ対応に伴い、Flash Playerについて注意点があります。以下は技術的な内容となりますが、ご一読ください。

Chromiumプロジェクトでは、NPAPIプラグインの廃止を段階的に進めており、ブラウザのパフォーマンス、安定性とセキュリティを向上させる代替技術の利用を推奨しております。このため、今回メジャーバージョンとして採用しましたChromium 42からデフォルトでNPAPIプラグインがロードされないようになりました。詳細は以下の記事(英文)をご覧ください。

Chromium blog – The Final Countdown for NPAPI
http://blog.chromium.org/2014/11/the-final-countdown-for-npapi.html

もしNPAPIプラグインを引き続きご利用されたいユーザー様がいましたら、
chrome://flags/#enable-npapi
を開き「有効にする」を選択していただくことで、一時的にご利用いただくことは可能です。ただし、上記の記事によれば2015年8月には、この設定も削除するとしております。KinzaはChromiumの仕様に追従する方針としておりますので、ご利用のユーザー様には本動作についてあらかじめご了承いただきますようお願い申し上げます。

先日ブログ記事にてお知らせした、NPAPI版のFlash Playerについても同様の扱いとなりますので、Kinzaご利用のユーザー様にはPPAPI版のご利用を推奨いたします。インストール方法は以下のページをご参考ください。
PPAPI版「Flash Player」について
http://www.kinza.jp/blog/2015/01/22/ppapi-flash-player/
Adobe Flash Playerのインストール手順
http://www.kinza.jp/help/#1004

使い方のページは、Ver2.1.0を前提とした内容に更新致しました。今回より実装された機能、及び改良を加えた機能の利用方法についてはそちらをご覧ください。

以上今後とも何卒宜しくお願い致します。

Kinza開発チーム一同

Chromium 41 script streaming

こんにちは、Kinza開発チームです。

New JavaScript techniques for rapid page loads

Chromium Blogから気になる話題をピックアップしてご紹介します。
今回の話題はJavaScriptのロード高速化技術の一つ、「script streaming」についてです。

script streaming

script streamingは、Chromium 41から導入されたJavaScript処理の高速化テクニックです。JavaScriptのロード時間を短縮するべく、並列処理(multi threading)を用いて高速化を図っています。

一般的なwebブラウザでは、データロードをいくつかのフェーズに分けて処理しています。ダウンロード、パース、そして表示(実行)です。JavaScriptの場合には、パース完了後にコンパイルも行っています。これは他の多くのブラウザやKinza、本家Google Chromeも同様です。

htmlのように比較的シンプルなコンテンツであっても、こうした手順を踏んでから表示されています。

script streamingの有無による差

script streamingはJavaScriptのダウンロードとパースを別のスレッド上で処理することで、パース完了までの時間短縮を目指しています。その効果は、低速なインターネット回線において大きく発揮されます。

ダウンロードフェーズにおいて、コンテンツはパケット単位でわずかずつダウンロードされ、ファイルやメモリ内に蓄積されていきます。従来技術下では、ダウンロードが全て完了してから構文解析(パース)を開始していました。

ですが、script streamingではJavaScript全体のダウンロード完了を待たず、既にダウンロードが済んでいる部分に対してパースを行います。

script streaming技術の導入後もダウンロードにかかる時間そのものに変化はありませんが、パース処理時間はパケットの到着を待つ隙間時間に押し込まれるため、ダウンロードが終わる頃にはパースもある程度まで進行している事になります。

streaming
この技術により、ページのロード時間は10%ほど高速化が見込めるとしています。

相変わらずボトルネックはダウンロード時間だが

script streaming技術を用いていても、webブラウジングにおいてボトルネックはダウンロードである事に変わりはありません。ですが、高速化の余地はまだまだあるのだという可能性を感じる話題です。

Code caching

同じエントリにおいて「Code caching」という技術も紹介されています。こちらはChromium 42で導入される、JavaScriptのキャッシュに関するテクニックです。

再度同じページを表示する際に、キャッシュしておいたJavaScriptモジュールを利用することで、なんと40%もの高速化を実現するとしています。凄いですね。

Windows10に搭載される予定の「Spartan」もその表示速度で注目を集めていますが、我らがChromiumもまだまだ負けていませんね!

 

Ver2.0.0で実装された「サイドバー」とは?

サイドバーって何ですか?

こんにちは、Kinza開発チームです。

3月31日リリースのVer2.0.0で実装された新機能のひとつがサイドバーです。

サイドバーはKinzaのメイン画面の左サイドに縦長の固定枠を表示させる機能です。Ver2.0.0 時点ではブックマークツリーを表示させることが出来ます。貧弱なブックマークバーしかない事を理由に、Google Chrome への移行をためらっていたユーザーにはおすすめの機能です。

まだまだ発展中の機能であり、Ver2.0.0時点ではブックマーク機能しかありませんが、ゆくゆくは履歴や検索なども行えるようになる予定です。サイドバーの使用方法については、http://www.kinza.jp/help/#3008 に詳しい解説があります。

ブックマークマネージャとの違い

サイドバーを見て、「はて?どこかで見たような」と思った方はいらっしゃいませんか?そうです。ブックマークマネージャそっくりなのです。ブックマークのツリー表示だけなら、オリジナルのChromeにもあるブックマークマネージャでも可能なのです。

では、サイドバーとブックマークマネージャの違いは何でしょう?ブックマークマネージャはブックマークを編集するための機能で、以下の特徴があります。

  • 表示するとタブが1つ増える
  • webページを表示するエリア全体を占有してしまう
  • メインウィンドウにしか表示されない

ブックマークマネージャはwebナビゲート機能ではなくブックマークを整理するためのものなので、これでも良かったわけです。

一方、サイドバーの方は

  • 各ウィンドウに表示可能
  • webページと並べて表示可能
  • タブは使用しない
  • ブックマークツリーの展開状態は、新しいウィンドウへ引き継がれる

といった特徴があり、webナビゲート用という性質が色濃く出ています。さらに、インポートやエクスポートといった機能はないものの、コンテンツメニューによるブックマーク編集も可能です。

サイドバーがあることのメリット

サイドバーからアクセスする事で、より短いステップでwebコンテンツへ到達することが可能になります。ブックマークツリーの下層にあるブックマークであっても、展開表示しておけば1クリックでアクセス出来ます。

また、ブックマークバーを非表示にする事で、垂直方向の表示スペースを稼げます。

webサイトは低解像度デバイスへの配慮から、コンテンツの水平サイズを大きくしない傾向があり、PCなどの高解像度デバイスでは水平方向にゆとりがあります。一方、垂直サイズはコンテンツ量次第であるため、配慮されづらい状況です。

ブックマークバーをサイドバーで置き換えることで、余りがちな水平表示スペースに代わって縦方向の表示スペースを僅かながら稼ぐことができます。

ブックマークツリーの展開表示

サイドバー上に表示されたブックマークツリーの展開状態はKinzaを閉じた後でも記憶されています。また、展開状態はKinzaの新しいウィンドウを開いた時にも引き継がれます。

引き継げるのは通常ウィンドウなら通常ウィンドウへ、シークレットウィンドウならシークレットウィンドウへ、それぞれ引き継がれます。

頻繁に利用するwebサイトを選びやすいように展開状態を変えたくない場合には、シークレットウィンドウで開くなど、通常ウィンドウとシークレットウィンドウをうまく併用する事で、webナビゲートがさらに楽になります。

通常ウィンドウでのツリー展開状態は、前述の通り、全てのウィンドウを閉じても記憶されています。一方、シークレットウィンドウは全て閉じると忘れてしまい、再度開いた時に全て展開された状態に戻ってしまいます。シークレットなのにブックマークツリーの方は、全てさらけ出されてしまう点は注意が必要です。

以上、Ver2.0.0で実装されたサイドバーと詳細機能に関するご紹介でした。今後のアップデートにおいても、サイドバーの機能拡張を進めていきますのでご期待ください!

[お知らせ] 検索エンジンのリニューアル

こんにちは、Kinza開発チームです。

本日2015年4月15日付けで、Kinzaから利用できる検索画面のリニューアルを実施しました。

Kinzaのアドレスバー及び「新しいタブ」より利用できるデフォルトの検索エンジンは、これまでKinza開発チームの所属先であるDayz株式会社が提供する「Fooooo」 (search.fooooo.com)でしたが、今回のリニューアルよりKinzaのドメイン下(search.kinza.jp)に変更させて頂きました。

現在Kinzaを利用されているユーザー様に関しては、アドレスバー及び「新しいタブ」より検索を実行すると、search.fooooo.comからリダイレクトされて、search.kinza.jpドメイン下において検索結果が表示される形になります。

Kinzaの次回アップデート(2015年4月下旬を予定)より、正式にKinzaのアドレスバー及び「新しいタブ」のデフォルト検索エンジンとして設定致します。

以上、今後とも何卒宜しくお願い致します。

Kinza開発チーム一同

なぜChromium派生ブラウザを選ぶのか?

こんにちは、Kinza開発チームです。

Chromiumには数多くの派生ブラウザが存在します。それこそ、かつてのIEコンポーネントを使ったブラウザが多数あった時代を思い起こさせます。

Google ChromeもChromiumの派生ブラウザの一つではありますが、Chromiumをメインで開発するGoogleが提供するブラウザとあって一歩飛び抜けています。そんな中、他のChromium派生ブラウザ(Kinzaを含め)を選ぶ理由はどこにあるでしょう?

Googleに魂を売り渡したくない

まず、Google Chrome(ひいてはGoogle)を嫌がる人がChromium派生ブラウザを使う傾向があります。Google ChromeにはGoogleが使う動向調査機能がデフォルトで組み込まれています(拒否することもできます)。そういった情報送信がない分、Chromium派生ブラウザは軽快に動作します。

自動アップデートしたくない

Google Chromeは自動アップデート機能が備わっています。これは新しい機能が使えるようになるという利便性がある一方、ある日突然動かなくなる機能が出る可能性や、動作について自分で把握できないという問題点もあります。

Chromiumは元々自動アップデート機能はありません。そのためChromium派生ブラウザにも備わっていないものが多いです。セキュリティアップデートは必要ですが、そうではないバージョンアップについては自分で取捨選択して必要な時にアップデートできる、そんなコントロールができるのはChromium派生ブラウザならではです。

Google Chromeでは無理なところにも手が届く

例えばKinzaではマウスジェスチャーの機能があります。これは機能拡張としてではなく、Chromium内部に手を入れる形で実装しています。それはなぜかというと、Google Chromeはセキュリティ上、新しいタブ上ではマウスジェスチャーが使えなくなっています(新しいタブ上では機能拡張の動作に制限があります)。

そこでChromium内部に手を加えて(ビルドイン)新しいタブ上でもマウスジェスチャーが使えるようになっています。こういった独自の機能追加が行えるのもChromium派生ブラウザの良いところではないでしょうか。

同様に最後のタブを閉じた時にブラウザを終了しないようにする機能拡張も新しいタブ上では動作しません。Kinzaでは設定の中で有効にできるようにしています。

コンセプトに合わせてChromiumを変更

Chromium派生ブラウザはGoogle Chromeの真似ではありません。それぞれにコンセプトがあり、それに合わせて機能を拡張しています。機能を極限までそぎ落として軽快さだけを追求するもの、セキュリティを強化して、機密情報を扱うような場合においても安全に使えるようにしたものもあります。百度やYandexのようにポータルが自分たちのサービスを使いやすくするためのWebブラウザとして提供しているケースもあります。

Kinzaについて言えば、とにかくユーザの声を聞いて、それを開発に活かしていくというのがコンセプトです。自分たちが欲しいブラウザを自分たちで作る、そんなコンセプトになります。それぞれが求めるブラウザを実現してユーザに受け入れてもらえる、それがChromium派生ブラウザの良さです。様々な派生ブラウザを試し、自分に合っていると思ったものを使っていくのが良いのではないでしょうか。

専用ブラウザの時代へ

これまでWebブラウザと言えばWebサイト全体を扱うものとして汎用的に開発されてきました。しかし今後は使っているWebサービスに特化した、専用ブラウザの時代が来るのではないかと考えています。日本においては2ちゃんねるのように専用ブラウザ(専ブラ)が使われているケースもあります。

企業においても自分たちの許可しているWebサイトや業務システムを使いやすくするWebブラウザを開発するようになってもおかしくありません。プロキシや機能拡張による対策ではなく、Webブラウザ自体を目的に合わせられるのがChromium派生ブラウザの売りと言えます。


Chromiumの派生ブラウザはとても数多く存在します。どのブラウザが良いかは個人の考えによって変わってくるでしょう(Kinzaがもちろんお勧めです!)。自分が使ってみたいと思える派生ブラウザをぜひ試してみてください!

【リリース済】スーパードラッグの反応距離設定を追加(kinza 2.0.0)

【ご意見】

リンクドラッグ時に反応するまでの距離をもう少し短くしたいので反応距離が設定できるようにして欲しいです。
ご意見を詳しく見る

【リリースしました】

Kinza 2.0.0で機能を実装いたしました。個人の使い勝手に合わせて、反応距離をスライダーで調整出来るようになりました。 「kinzaボタン」から「設定」> スーパードラッグをクリック。スーパードラッグの反応距離を「短い」「長い」の間で調整できます。 是非使いやすい反応距離に調整してみてください。

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ご意見・ご要望はこちら

[リリース] Kinza2.0.0を公開しました

こんにちは、Kinza開発チームです。

本日2015年3月31日付けで、Kinzaのアップデート版となるVer2.0.0を公開致しました。最新版のダウンロードは、以下リンク先よりお願い致します。

[更新内容]

今回のアップデートにおける目玉は、サイドバーの実装です!Kinzaの初版リリース以降、掲示板では継続的にサイドバーの要望が寄せられており、今回のアップデートでようやく実装するに至りました。

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まずは、Kinzaのブックマークを表示させることからスタートとなりますが、「UIをこう改善したら良いよ」とか「サイドバー上に表示させたい情報がある!」等、より便利になるようながあればご意見・ご要望頂けると有難く存じます。

今回も掲示板上にサイドバー専用のトピックを開設致しました。以下より投稿頂けます様ご検討ください。

使い方のページは、Ver2.0.0を前提とした内容に更新致しました。今回より実装された機能、及び改良を加えた機能の利用方法についてはそちらをご覧ください。

以上、今後とも何卒宜しくお願い致します。

Kinza開発チーム一同

「ユーザの要望を聞いてソフトウェア開発をしたかった」 – Kinza開発者インタビュー

こんにちは、Kinza開発チームです。

今日の更新はKinza開発者へのインタビューをお送りします。プロダクトを造る側であるエンジニアの考えていることや理想を是非知ってもらいたくインタビュー形式で記事化しました。

聞き手及び質問は、ブロガーのMOONGIFTさんに引き受けて頂きました。長文ですが、良ければご一読ください。

Kinzaの開発のきっかけについて教えてください

kinza-interview-1

Kinzaのトップページ

端的に言えばユーザの声を聞いてブラウザを作りたかった、それに尽きます。Kinzaは約1年前にリリースしたのですが、その当時でも様々なブラウザが存在していました。例えばSleipnirやLunascapeなどです。しかしそれらのブラウザがユーザの声を反映して開発しているとは思えなかったのです。

昔のソフトウェア開発においてはユーザの声を聞いて開発していくというのはごく当たり前のように行われてきました。しかしインターネットユーザが増えていく中で、徐々にそういった仕組みがなくなっていったように思います。私たちが考えるのはまさにあの世界です。ユーザの要望をソフトウェア開発に活かしていく世界を実現したいと考えています。

なぜWebブラウザを選択したのですか?

Webブラウザはインターネットを利用する際の基本です。そのため拡張性という意味で様々な点に手が入れられます。そしてそのベースになりえるChromiumという存在があったのが大きかったと思います。Chromiumを選んだ理由としては、既にIEコンポーネントやGeckoエンジンもあったのですが、IEコンポーネントは触れる部分が限られるため難しく、Chromiumは後発のエンジンであるがゆえに過去のブラウザの問題になった部分をうまく解決しています。例えばマルチスレッド対応やタブごとのプロセスの切り分けなどです。

Chromiumは素晴らしく、Google Chromeのようなブラウザもありますが、なかなか日本語圏のユーザが意見を言って取り入れてもらうのは難しいと思います。そこでKinzaはChromiumをベースにしつつ、そこにユーザの要望を反映していく形で自分たちに合ったWebブラウザを開発していきたいと考えています。

日本では特にIEのシェアが大きいと言われています。つまりコンピュータを買ってきたそのままWebブラウザを使い続けている人たちが多いのです。そして慣れた人たちがGoogle ChromeやFirefoxなどを使っています。私たちはもっとWebブラウザの魅力を伝えて、Kinzaを選択して欲しいと思っています。

今、IEをやめて他のブラウザを探す人というのは上級者に限られています。私たちとしては初級者から上級者まで幅広い層にアプローチしていきたいと思っています。

実際の開発においてユーザの声はどれくらい活かされているのですか?

今実装されている機能は、ほとんどユーザの声からはじまっています。例えばマウスジェスチャー、スーパードラッグはユーザの強い声から実装したものです。ただしユーザはそれぞれ同じ機能であってもイメージが異なるものです。一口にマウスジェスチャーと言っても様々にあります。なのでそうしたユーザの声を聞きつつ、Kinzaにとってのベストな形にして実装していくのが私たちの仕事です。

kinza-interview-6

Kinzaの掲示板

基本的には月1回程度のスパンで新バージョンをリリースしています。そしてリリースが終わった時に、それまで寄せられている要望の中で意見の多いものから順番に実装していきます。昔はChromiumのコードを熟知していた訳ではなかったので要望を聞いても本当に実装できるのか分からない時もあったのですが、最近では把握できてきたので実現可能性が見えるようになっています。

ちなみに実装されやすい要望としては「私が必要!」よりも「他の人も必要なはず!」といった感じで出してくれる方が良いようです。そうすると他の人もその通り、と要望に乗っかってくれるので上位の要望に上がってきやすくなります。

ユーザの要望はすべて掲示板上でオープンに公開しています。それがコミュニティにもなっていて、他のブラウザよりも活発化につながっていると思います。また、ユーザ志向でWebブラウザを開発したい!と前面に打ち出していることで要望が集まりやすくなっていると思っています。

ユーザの要望から生まれたマウスジェスチャー

ユーザの要望から生まれたマウスジェスチャー

Kinzaユーザも増えてきたことで最初に比べて要望の幅が広がっているように見えます。Kinzaが私たちの予想を超えて、もっと良いWebブラウザになっていく可能性が出てきたと感じています。

他のChromium派生ブラウザとの違いはなんでしょうか?

機能面においてはRSSリーダーやマウスジェスチャー、スーパードラッグのような違いがありますが、そういった機能面以外での違いが実際には大きいと考えています。例えばCoolNovoというChromium派生ブラウザがあったのですが、今は開発が停止しています。同じようにChromium派生ブラウザで開発停止しているものはたくさんあります。Chromiumの開発はとても速いので、それを追従していくだけでも大変なのです。既存のAPIの名前が変わったり、動作が変わることもあります。そのためあまり奥深くまで手を入れてしまうと、APIが変わった時に動作を保証するのが困難になります。そういったところでChromium派生ブラウザには機能と今後の互換性とにおいてバランス感覚が求められます。

kinza-interview-4

KinzaのRSSリーダー

Kinzaについては今のところ月1回のバージョンアップですが、その時のChromium最新版に合わせています。機能追加ももちろんですが、そういったバージョンアップがちゃんと行えていないとセキュリティリスクが高くなっていくのです。後、海外でも掲示板を用意しているところはありますが、開発者が答えているところは殆どありません。Kinzaの場合は寄せられた要望に対して開発者が直接答えるようにしています。

Kinzaの由来について教えてください

Kinzaは日本橋にある金座通りに基づいてネーミングしています。日本橋生まれ、という点を大事にしています。キャラクターのキリンについては実は2種類います。一つはサイトの左上にもいるキリンで、これは漢字の「麒麟」です。日本橋にある麒麟をモチーフにしています。そしてサイトの中央にいるキリンはアフリカのキリンをモチーフにしています。

詳しくは 「Kinzaとは」 を参照してください。

ではエターナル青春系というのは何でしょう?

一説によると「ユーザの要望を聞いて、熱く走り続ける…まさに青春ですね!」というのがあったりと、諸説ありますが…実際のところは秘密です。皆さんのご想像にお任せします。

Kinzaの新規タブページ

Kinzaの新規タブページ

他のプラットフォームサポートの予定はありますか?

Chromium自体はマルチプラットフォームに対応していますが、今のKinzaはWindowsのみとなっています。他のプラットフォームについては、サポートや開発リソースの問題があってできていない段階です。もちろん将来的には考えていますが、まずはWindows版についてしっかりと作っていきたいと考えています。

Kinzaはまだまだ開発フェーズであり、要望も日々どんどんあがってきています。それらにちゃんと向き合って一つ一つ実現していく段階なのかなと思っています。

Kinza利用中のユーザに一言どうぞ!

掲示板の要望は一つ一つちゃんと見ています。また、Kinzaユーザーが集まっているコミュニティも日々チェックしています。ぜひ今後もKinzaを使っていただき、欲しい機能を書いてください!

聞き手:MOONGIFT

Kinza | 日本橋生まれのエターナル青春系ブラウザ!

Chromeでプッシュ通知、その他…Chrome/Chromiumブログからピックアップしてお届け

こんにちは、Kinza開発チームです。

Chromium派生ブラウザが好きな方であれば購読しているかも知れませんが、Google ChromeおよびChromiumではブログを開設し、Webブラウザ周りの情報を発信しています。今回はその中から気になる話題をピックアップして紹介します。

Chromium Blog

Chrome 42 Beta: Push Notifications, Promoting Add to Home Screen and ES6 Classes

Chrome 42ベータについてです。まずはにわかに話題になっています、プッシュ通知があります。

プッシュ通知。画像はChromiumブログより

Androidアプリと同じく、Google Cloud Messagingを使って、許可されたGoogle Chromeに対してプッシュ通知が遅れるようになります。

Androidのホームスクリーンへ追加を促すための機能が追加されています。Chrome 32からメニューを使ったホームスクリーン追加はできていましたが、今回はさらに画面下にバナーを出して、そこから追加を促せるようになります。

ホーム画面への追加。画像はChromiumブログより

なお、現時点ではWeb App Manifestを用意しなければならないこと、サイトのコンテンツをHTTPSで置かなければならないといった制約もあります。

ES6への対応も続いており、今回はクラスに対応しています。以下のような書き方になります。まさにクラスですね。

その他、細かな修正が行われています。

Freezing Chrome for Ice Cream Sandwich

Android 4.0、いわゆるIce Cream SandwichについてChrome 42のリリースを最後に更新停止となりました。セキュリティパッチは出ると思いますが、Chrome 43以降を利用する際にはAndroid 4.1以降を使う必要があります。

Pwnium V: the never-ending* Pwnium

Chrome OSの脆弱性を発見するハッキングコンペPwniumを止めるという記事です。ただしこれはセキュリティリスクを放置するという話ではなく、コンペではなく通年形式に切り替えるということになります。

コンペ形式の場合、脆弱性があったとしてもPwniumの開催まで発表を控えてしまうケースが見受けられるためで、Chrome VRPに変更することで最大5万ドルの賞金が得られるようになるとしています。

Beta Channel for the Android WebView

AndroidのWebViewにβ版が用意されました。初のリリースはChrome 40がベースになっているとのことです。これにより最新のWebViewの機能、性能をチェックできるようになります。

Hello HTTP/2, Goodbye SPDY

HTTP/2が正式に決まったのに合わせてChromiumではその前進的存在とも言えるSPDYのサポートを2016年の早い段階で取りやめると発表しました。今後はHTTP/2をサポートしていく必要があります。

Google Chrome Blog

For What’s Next: the new Chromebook Pixel and USB Type-C

新しく発表されたChromebook Pixelと、そこで使われているUSB Type-Cの紹介です。100Wを送れるとあって、電源に使えるのが便利ですね。また、今後スマートフォンやタブレットがUSB Type-Cに対応してくれれば、同じケーブルと充電器ですべてまかなえるようになるとのことです。

1,000 Chrome Experiments and counting…

Googleが公開しているChrome Experimentsの作品登録数が1,000を突破したとのことで、それを記念した作品が作られています。

1,000 Chrome Experiments

Chrome Experiment #1000

それぞれが作品になっていて、マウスオーバーで大きさが変わったり、音が鳴るのが面白いです。ぜひご覧ください。

More Protection from Unwanted Software

望まないソフトウェア(unwanted software)対策がさらに強化されたとのことです。Chromeでは次のような画面が表示されます。

望まれないソフトウェアをダウンロードしようとした際の警告。画像はChromeブログより

望まないソフトウェアとは以下のような条件だそうです(via Unwanted Software Policy – Company – Googleより)。

  • 価値を満たしていない
  • ユーザを騙したり、別なソフトウェアのインストールに便乗する
  • 重要な機能などをユーザに教えない
  • 予想外の影響をシステムに及ぼす
  • アンインストールが困難
  • ユーザが知らない内に個人情報を収集する
  • 他のソフトウェアにバンドルされ、その存在を隠す

確かにバンドル系でこういうのがあったり、マルウェアまがいのソフトウェアはありますよね。


Chromium/Google Chromeともに次々と新機能、情報発信を行っています。Kinzaも負けていられませんね!

【リリース済】右クリックで既定検索エンジン以外からも検索可能に

【ご意見】

文字列を選択して右クリックで検索をする際に、複数の検索場所を選べるようにしてほしいです。
ご意見を詳しく見る

【リリースしました】

Kinza 1.9.0でテキストを選択して右クリックされるメニューの中に、既定の検索エンジン以外でも検索ができるように実装いたしました。 複数の検索サイトをわざわざ開くことなく、その場で気になる文字列を選択し右クリックで検索できます。

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「Kinzaボタン」から「設定」>「全般」>検索の検索エンジン管理から検索エンジンを追加することができます。是非お試しください。

設定方法はこちら

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